ババン爺のババン時評

ババン爺のババン時評 「戦争反対、軍備賛成」

毎年8月になると、「非戦の誓い」が繰り返される。二度と戦争を繰り返してはならないという誓いに異を唱える人はまずいないだろう。しかしその「非戦」をどう実現するかが問題だ。

そこで、大きな「戦争の樹」を考えてみた。地中には、日清戦争日露戦争第一次大戦、太平洋戦争の太い根っこが伸びている。そこから“滋養”を得て、地上には「戦争反対」の太い幹が雄々しく立っている。さらにその太い幹は2本に分かれる。

左の太い枝は「戦力不保持=平和憲法」だ。右の太い枝は「憲法改正=防衛力整備」だ。そしてさらに、左の枝は「外交重視」や「国連重視」などに枝分かれしていく。右の枝は、「専守防衛」や「積極防衛」に枝分かれしていく。

その先の小枝には、左派(リベラル)と右派(保守系)の憲法学者やジャーナリズム、政党、各領域の学者、言論人などの枝葉が繁茂する。左右の枝葉はコキ混ぜて、目指すところは一緒で、いかにして「非戦」を実現し「国を守る」かということだ。

長くなるのでいきなり私の結論を言えば、「戦争反対、軍備賛成」だ。無手勝流で「非戦」は守れない。そういう論評を私は折に触れてHP「中高年クラブババンG」に書いてきた。読んでくださる方はHPをのぞいて見てください。(2018・9・4)