「逃げるが勝ち」の安倍首相?

ババン爺のババン時評「逃げるが勝ち」の安倍首相? 総裁選を控えて、これまでも安倍首相は石破氏との討論を避けてきたが、今度は北海道地震を理由に討論回避を図り、石破氏の「公示延期」要求も退けた。

自民党総裁選が7日に告示された。3選をめざす安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなる。20日の投開票に向けて、両者の論戦が期待されたが、首相の逃げの姿勢が目立つ。北海道で発生した大地震に配慮して3日間、選挙活動を自粛し、討論会なども延期されることになった。それなら公示日を延期しようという石破氏の提案も入れられなかった。安倍首相は、短期決戦で「逃げるが勝ち」を狙っているようだ。

選管委員長の野田毅衆院議員は、所属の石原派の会合で、「災害を口実に総裁選から逃げているイメージをもたれるのは党にとってプラスにならない。国民はよく見ている」と話したという。これでは、3選しても来年の参院選が怖いのではないか。(2018・9・8)