2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ババン時評 今や「発言切取り攻撃」時代

老練政治家の小沢一郎氏が、親子ほど年の違う泉健太立民代表に説教された格好になった。小沢氏が、安倍前首相殺傷事件は「自民党の長期政権が招いた事件」だと言い、これに泉代表が「事件と長期政権などを不用意に関連付けるべきではないと注意した」とツイ…

ババン時評 ウクライナ侵攻をどうみるか

表題に借りた「ウクライナ侵攻をどうみるか」は、フランスの地政学者・ピエール・コネサ氏(73)の新聞論考(読売新聞 7・31)の見出しである。読んだ人も多いだろうが、この論稿は、特に、ソ連崩壊後における世界情勢の変遷を明快に論じていて説得力があ…

ババン時評 「専守防衛」の看板を下ろせ

ウクライナの厳しい戦いを見るにつけ、「専守防衛」の看板を掲げる日本の防衛姿勢の甘さが思いやられる。積極的な防衛戦略と防衛能力を備えた「反撃能力」を構築すべきだ。「専守防衛」の看板を下ろして時流に即した看板に書き換えるべきだ。

ババン時評 夢は故郷の山野を駆け巡る

テレビで、「なぜそこ?日本人!」と言う番組がある。最近、ある高齢男子が都会を離れて山深い故郷に帰り、一人暮らしをしている話が紹介された。関西の名門大学を出て、サラリーマン経験の後、学習塾経営で成功したのに、望郷の思い断ちがたく、塾を共同経…

ババン時評 “無思想犯”の出没する社会

「安倍(元首相)は直接の敵ではない」と言いながらその命を奪うという理不尽で許しがたい暗殺事件から間もなく1カ月となる。先に、「ババン時評 安倍氏逝く 未熟な男の凶行」を書いた(7・9)。なにしろ犯行翌日の感想だから、犯人像の分析が甘かった。当…