2019-01-01から1年間の記事一覧

ババン時評 令和の若者よ熱くなれ

新時代の令和元年は数カ月で過ぎ去り、あっという間に令和2年の春を迎える。これからの日本はどうなるのか。課題は多いが、新日本の未来を若者たちに託すしかない高齢者としては、なんとなく無気力に見える昨今の若者たちが気になっている。もちろんその思い…

ババン時評 令和の新“ひきこもりびと”

一般的に“ひきこもり”は良くないこと、好ましくない状態として否定的に認識されている。そのひきこもりが、今、中高年齢層で増えているという。世の荒波をくぐって生きてきたはずの中高年齢者がひきこもりになるというのはどういうことだろう。あるいは、中…

ババン時評 “ひきこもりびと”の生き方

このほど、元農林水産次官が、自立できずにひきこもり、暴力を振るう長男を刺殺した事件の判決が出された。懲役8年の求刑に対して6年の実刑となった。この事件は、単純で残虐な子殺し事件とは同一視できないものの、事件の根本原因は被害者が“自立”できてい…

ババン時評 読み書き嫌いな子が増えた

これは、子供ばかりとは言えないのだが、今、日本の子供たちの国語力の低下が問題になっている。近年とみに文章を読めない書けない子供たちが増えているという。読む力が落ちるということは、文章の意味を理解するだけでなく、人の話を理解する能力も低下す…

ババン時評 「なぞなぞ」日韓紛争

1)韓国は、1987年の「民主化」で、従来の法律や政策を見直す「憲法裁判所」を設置した。〈質問〉「憲法裁判所」の設置は ①正しい ②間違い ③分からない ④その他 2)憲法裁は2011年、慰安婦問題の解決に努力しない韓国政府は違憲だと判断。〈質問〉慰安婦解…

ババン時評 「倫理ロボット」がやってくる

いつの間にか日本の“タガ”が緩んで、あまりに情けない凶悪事件や金銭トラブル・人間トラブルが続く。そして今、政治・経済・教育・医学・スポーツ界から一般社会にいたるまで、あらゆる人間社会で倫理観の衰えや倫理・道徳の欠如が問題視されている。 それに…

ババン時評 今も変わらぬ中国の“本性”

“内向き米国”が、少し本来の“根性”を見せた。香港の人権侵害にノーを突きつけ「香港人権法」を成立させた。これに対して中国が「内政干渉だ」と強く抗議している。東西冷戦が終わって30年の今、米国という断トツの“ボス”が弱気になって、世界は“Gセブン”なら…

ババン時評 石ころの話

巨星墜つ、中曽根康弘元総理大臣が逝去した。おそらく戦後で1,2を争う代表的な政治家だろう。その中曽根さんとは全く関係のない「いい感じの石ころを拾いに」(宮田珠己著 中公文庫)という本が今、話題になっている。巨星の大政治家と河原の石ころでは天…

ババン時評 “韓国のトリセツ”はあるか

隣の国がよく分からないというのは情けない。日本からすれば、韓国が失効期限ぎりぎりで「Gソミア」の終了を撤回した決断は当然だ。しかしその前提として、日本が対韓輸出制限を緩める方向で、韓国との協議の再開を約束をしたとかしないとかゴネだす。これが…

ババン時評 「地政学」から「地政戦略」へ

いま地政学が流行っているらしい。書店に行くと類書が積まれている。地政学は地理と政治の関わり合いを考察する学問だが、類書を開くと、「地政学」というより「地政戦略」と言った方が、軍事力中心のパワーでせめぎ合う現実の国際情勢・国際外交の実態に近…

ババン時評 わが国「メートル法」の夜明け

高齢者ならだれでも子供のころ、家に鯨尺があったのを覚えているだろう。その鯨尺が禁止されたのは1959年(昭和34年)。これに猛反対したのが放送作家の永六輔だ。今は商用取引以外ならメートル表示並記のかたちで使えることになっているらしい。それにして…

ババン時評 「大嘗祭」のこころ

さきごろ、天皇家の重要な祭祀「大嘗祭」が厳かに行われた。NHKテレビが最初にニュースを流した時に、神道的だとの批判があるというようなコメントがあったので、オヤと思ったが、次のニュースからはそのコメントが聞かれなかった。「待った」がかかった…

ババン時評 “付け火”にも良し悪しあり

昔の火付けには物語がある。それに比べて、世界が震撼した京都アニメ放火事件は、見当違いの恨みによるあまりに深刻で劣悪な犯罪だ。物語どころか悪夢に似た惨劇で、犯人の心理に思いを寄せるべき一片の条理もない。昔から火付けの罪は重い。池波正太郎「鬼…

ババン時評 厚労省「パワハラ規制」の矛盾

このところ、続けてお役所仕事に“半畳”を入れてきた。まず、日本人の国語力が落ちてきたという文化庁による「国語調査」、続いて文科省による高校国語教科書の“再編”案、そして今回は、厚労省による“パワハラ・マニュアル”作成の話だ。3つの共通項は「言葉」…

ババン時評 「文学と論理」を分ける?

お役所の考えることはよく分からない。先に、日本人の国語力の低下を指摘する文化庁の「国語調査」の話を書いたが、今度は“親元”の文部科学省が、いま高校で使われている国語の教科書を大きく変えようとしており、その動きが注目されている。 それは、2022年…

ババン時評 深刻な?「国語力低下」

萩生田文部科学大臣は、試験場への距離や費用でハンディを背負う遠隔地の受験生に、「自分の身の丈に合わせて勝負してもらえれば」などとテレビで語って批判を浴び、謝罪に追い込まれた。大臣は、「説明不足な発言だった」「言葉足らずだった」と反省する。…

ババン時評 象徴天皇の「立ち位置」

多くの日本人が、日本文化の奥深さに接して、日本人として誇らしい気分になったのではないか。テレビ桟敷で、新天皇の「即位礼正殿の儀」をみた。荘厳・華麗な儀式に目を奪われた。新天皇の「国民の幸せと世界の平和を願う」お言葉もよかった。 ところで、戦…

ババン時評 「いじめ事件」と「閉鎖組織」

神戸の小学校教員4人による同僚いじめは驚きだ。いじめの内容は尻たたきやら激辛カレーの強要やら暴言やら、低レベル?で学校の先生がやるとは思えないやり口である。しかしそのガキレベルのいじめによって被害者が受ける痛みは、肉体的なものより精神的な痛…

ババン時評 関電マンよ先人を偲べ

居残って「経営責任」を果たす?つもりだった関西電力の会長や社長、副社長らが、ついに観念して辞任を表明した。こうしてかっこう悪い辞任に追い込まれることは最初から分かっていそうなものだが、それが分からない人たちなのが情けない。知らずに?数千万…

ババン時評 韓国-言葉の誤用・悪用の国

言葉の意味の取り違いや誤解については、しばしば目にも耳にもする。政治家などが、あえて誤用・悪用する例もあるが、時代の流れと共に言葉の意味や用例が次第に変化することも少なくない。最近、読売新聞(10・7)でおもしろい例を読んだ。本来、「煮詰まっ…

ババン時評 同情すべき?関電の収賄者

これは実に稚拙な人間ドラマではないか。要するに一般庶民から見たら大企業の経営層は、人物・識見ともに兼ね備えたエライ人たちのはずなのに、なんだか情けない人たちの集まりのように見えてくる。町役場の助役に怒鳴られ、結局は心ならずも?やましい金品…

ババン時評 少女像は「表現の自由」?

先ごろ、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展」に抗議が殺到、わずか3日間で展示が中止になった。韓国慰安婦をモチーフにした「平和の少女像」などの出展に、ネットで猛烈な抗議や脅迫が盛り上がったことが中止の原因だ。一方、例によって…

ババン時評 急がば回れ「改憲9条」論議

日本の憲法は、戦後の制定以来、手つかずできた世界に類を見ない“長生き憲法”だ。その憲法の、とりわけ9条の改憲を、安倍首相は、できれば来年遅くとも再来年の、自分の党総裁任期満了までに国会を通し、国民投票で仕上げるつもりらしい。しかし頼りの公明党…

ババン時評 面白おかしく生きる老後を

先に「敬老の日のうそ寒さ」という一文を書いたが、また続きのような話を書く。今年も敬老の日が巡ってきたが、敬老の日はすでに形骸化している。敬老の精神などどこかへ消えてしまった。中には、渋谷区の高齢者の場合は、敬老の日にお祝い金1万円をいただけ…

ババン時評 「敬老の日」のうそ寒さ

今どきは、長寿者が厄介者にされかねない世の中になり、敬老の精神など過去の遺物になりはてた感がある。毎年9月の第3月曜日は「敬老の日」で、今年は9月16日(月)だった。敬老の日が祝日法として制定されたのは、なんと巷に戦後の傷跡も生々しい昭和23年(…

ババン時評 山本五十六は名将か

映画「アルキメデスの大戦」を見た。冒頭の、戦艦大和の凄まじい轟沈場面が圧巻だ。主人公は架空の数学青年 梶直(配役 菅田正輝)だが、現実の主人公は梶を見出して起用する山本五十六(舘ひろし)だ。山本は、徹底した対米戦争回避論者だった。 話は映画か…

ババン時評 韓国は「道徳的優位」の国か?

韓国の話はウンザリだ、と思いながらまた書いてしまう。文在寅韓国大統領は、側近の 曺国(チョ・グク)氏の法務大臣任命を強行した。 多くの疑惑に包まれて“玉ねぎ男”と揶揄される曺氏の登用は、文大統領の対日姿勢の横暴ぶりと通じるもので、日本も無関心…

ババン時評 2000万円貯めなくてもいい?

先の参院選の争点にもなった、老後の生活費に2000万円貯めなければならないとする議論はすっかり影をひそめたようだ。もう誰も「2千万円説」を唱えたり、それに怯えて危機感を持つ者はあまりいない。これほどの“一過性の大問題”はめったにあるものではない…

ババン時評 近ごろ話がかみ合わない

テレビ番組で元衆院議員の東国原英夫氏(61)が発言中に東海大教授の金慶珠 (キム・キョンジュ)氏(52)が「あの…」と割って入ろうとしたところ、東国原氏が「黙ってろ、お前は!黙っとけ!この野郎、しゃべりすぎだよ、お前!」と金氏に声を荒らげた。どうやら本…

ババン時評 謝ってばかりもいられない

戦後74年目となる今年の戦没者慰霊祭で、令和の新天皇が、先の大戦への「深い反省」に言及した。これは、先帝のお言葉の内容をほぼ踏襲されたものだという。ちなみに昭和天皇が初めて「戦争謝罪」したのは昭和49年、韓国の全斗煥大統領が来日した際の宮中晩…