2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
この小文は責めるも守るも低レベルの国会論戦だという不真面目な話だ。今の予算委集中審議でもまた、コロナ対策をはじめ学術会議問題、そしてサクラを見る会の話など、終わりのない堂々巡りのコンニャク問答が展開された。 コロナ対策では、当然のように野党…
有名な「オペラ座舞踏会」の来年2月開催がコロナで中止が決まったという。ウィーンの舞踏会といえば、ナポレオン戦争後の戦後処理を話し合ったウィーン会議がよく知られる。 夜ごとの晩餐会と舞踏会でさっぱり議事が進まず、「会議は踊る、されど進まず」と…
いつものことだが、中国の言い分は手前勝手で不可解だ。先ごろ、コロナ下のためにオンライン方式で行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議で、米国・トランプ大統領の代理として出席したロバート・オブライエン国家安全保障担当大統領補佐官が中…
いつものことだが、中国の自己宣伝はあまりにも度が過ぎる。先月の「抗日戦争75周年」記念講演においても、今月の「朝鮮戦争参戦70年」の記念式典においても、中国共産党軍は大勝利したというのである。つまり先の大戦における抗日戦とその後の朝鮮戦争に…
日本の憲法ほど“無傷で長持ち”している憲法は世界に類を見ない。今年で日本国憲法は公布から74年目を迎えた。安倍前首相の悲願だった憲法改正論議が進まず、菅首相の自民党と再編後の立憲民主党による仕切り直しがはじまる。読売新聞(11・4)が、「公…
だいぶ以前、これに似たテーマでエッセイを発表したことがある。また同じような話を書く気になったのは、また同じような落とし物をしたことからだ。しかし落し物は出てきたので本当は「“拾い主”に感謝」の話である。今月7日の夜、地下鉄・日比谷駅の構内で長…
先にこの「ババン時評」で「総理は我慢が足りなかった」と書いた(10・13)。そして、「学術会議見直しと6名の任命拒否問題は、はっきり切り離して処理すべきだった。学術会議見直しは堂々たる政策課題だが、6名の問題は取るに足らない些末の問題だ」として…
〈核兵器禁止は可能か〉 核兵器禁止条約は批准に必要な50カ国・地域の要件を満たして来年1月に発効する。しかしこれを100カ国、100数十カ国へと拡大していくことは容易ではないだろう。核保有を望む国も少なくない。日本においてすら核開発の論議がある。 〈…