2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ババン時評 安倍政権の負の遺産

「金融緩和の出口、先送りされた財政再建、政治の信用の失墜、次の首相は、安倍政権の負の遺産に直面します」(石破茂氏、9月29日・朝日新聞)。勝手に言いかえれば、負の遺産とは、アベノミクスの行き詰まり、閉塞感の漂う経済政策、藪の中のモリカケ問題だ…

ババン時評 「新潮45 休刊」と「貴乃花引退」と「表現の自由」

雑誌「新潮45」は、杉田水脈衆院議員の、性的少数者は「生産性がない」とする論文を載せたことが発端で休刊に追い込まれた。相撲界では、貴乃花親方が「相撲協会から有形無形の圧力があった」として引退を表明した。どちらにも異常な“世論の過熱”が見られ…

ババン時評 「裸の王様」憲法9条

安倍三選内閣は、本気で憲法改正に取り組むのか。憲法9条は、一般国民にとって難解な代物だ。それは、一般人の、新聞を読めるていどの“国語力レベル”で理解できないほどに憲法の条文解釈を難しくする人たちがいるからだ。 アンデルセンの童話「裸の王様」は…

ババン時評 安倍三選と政治不信

そして何がどう変わるのか。おそらく安倍三選内閣で大きく変わることは何もない。今回の自民党総裁選で“露呈”したのは、安倍政権と国民意識の大きな“ズレ”である。石破氏はその中間に位置して、国民寄りの地方票を大幅に獲得して善戦した。 安倍首相は、国民…

ババン時評 資本主義の正体

「リーマンショック」から10年。儲かるからと低所得者を騙してカネを貸し、家を建てさせたが、住宅バブルが崩壊。貧困層が家を失い、金融が混乱し世界経済が震撼した。カネを貸し、長期にわたって生き血を吸うように元利を吸うのが資本主義の正体だ。 資本主…

ババン時評 「遠慮する人 しない人」

総裁選に当たって、石破氏が「正直、公正」という政治理念の“高言”を遠慮したのに、安倍首相は、公示後初の演説会で「謙虚、丁寧」な政局運営を“高言”した。攻守ところを代えた発言に違和感がある。「正直、公正」「謙虚、丁寧」は、いずれも政治家の人柄、…

ババン時評 安倍首相とトランプの蜜月

経済学者で思想家のジャック・アタリさんの予測はその名に恥じずよくアタルと言われる。そのアタリさんが、朝日新聞(8月25日)のインタビューで、2030年には、世界のGDPは現在の2倍に。総人口は15パーセント増えて85億人に。国境を越えた不正行…

ババン時評 幼児救出作戦

「幼児救出作戦に足りない視点」先の2歳児救出劇は感動的だった。教訓は、「大人目線」ではなく、「子供目線」の捜索だ。救出に成功した尾畠さんは、経験から「幼児は坂を上る」と見た。ここが重要。 専門家や大人は、このような事件の推理や分析を「大人目…

ババン時評 政治不信の進行過程

安倍政権下の政官を巡る不祥事で、国民の政治不信は強まる一方である。それなのに、安倍総理と石破元幹事長の一騎打ちとなった自民党総裁選では、石破氏のキャッチフレーズ「正直、公正」が政治力学で封殺された。「正直、公正」こそが、政官不祥事の根を断…

ババン時評のババン爺

ババン時評のババン爺こと山崎義雄、80代突入、レキとした市井の後期高齢者。政治、経済、社会の諸相を、鵜の目鷹の目、よこ目に すが目、ためつ すがめつ ババンと時評。短観、断簡 あっけらかん。残念、無念、中高年。社会の荷物じゃありません。一言、世…

「逃げるが勝ち」の安倍首相?

ババン爺のババン時評「逃げるが勝ち」の安倍首相? 総裁選を控えて、これまでも安倍首相は石破氏との討論を避けてきたが、今度は北海道地震を理由に討論回避を図り、石破氏の「公示延期」要求も退けた。 自民党総裁選が7日に告示された。3選をめざす安倍晋…

ババン時評 国を揺るがす「閉鎖社会」の広がり

相撲界、日大アメフト部、ボクシング連盟、そして体操界など、次から次へと情けない不祥事が続く。「健康・明朗」のイメージの強いスポーツ界が、一般人の目の届かないところで、暗い「閉鎖社会」の体質を持っていることに驚く。 百科事典ともいうべきウィキ…

ババン爺のババン時評

ババン爺のババン時評 「戦争反対、軍備賛成」 毎年8月になると、「非戦の誓い」が繰り返される。二度と戦争を繰り返してはならないという誓いに異を唱える人はまずいないだろう。しかしその「非戦」をどう実現するかが問題だ。 そこで、大きな「戦争の樹」…

ババン時評 「嘘つき」と「冷笑」は国を誤る

これは顔見知りの宅急便のお兄さんの話だが、小学生?の息子2人が、割り勘で父の日プレゼントをしようと相談したところ、弟のほうが、お年玉に差があるのに父の日のプレゼントが割り勘なのはおかしいと抵抗したという。なかなかの経済観念だ。この子が、学校…

世間短見

山崎義雄、81歳、堂々の後期高齢者です。現役時代は日刊工業新聞社の編集記者のかたわら、月刊誌「自由」(自由社刊、数年前に他社の論壇誌と共に時流に抗せず廃刊)などで“雑文”を書き続けました。いまは、油絵制作とエッセイ執筆を楽しんでいます。(一社 …