2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ババン時評 誰も憲法の内容など知らぬ?

テレビ(1・18)を漫然と眺めていたら、歴史ものの番組で、昭和22年の大日本帝国憲法が発布された日の国民的な祝いの模様が紹介されていた。電飾や奉祝門や提灯行列などの祝賀模様が劇画タッチの画像でも見られた。 当時この情景を実際に見たお雇い外国人で…

ババン時評 借金を拒み続けた勝海舟

日本が借金大国であることは世界中が知っている。しかしそんなものは何の問題もないというのがMMT理論(現代金融理論)で、一言で言えば、足りなければ紙幣を刷って使えばいいという安直な経済・金融理論だ。しかし書店にはまだ類書が並んでいる。論議も…

ババン時評 日本語よどこへ行く

2000年にノーベル科学賞を受賞した白川秀樹さんが、アジアで日本人のノーベル賞受賞者が多い理由について外国記者に聞かれ、「日本では日本語で書かれた教科書を使い、日本語で学んでいるからではないか」と答えた。これは先の一文「英会話できなくてけっこ…

ババン時評 英会話できなくてけっこう

今どき外国語の1つぐらいは、とりわけ英会話の基本ぐらいは身につけなければ恥ずかしい、などとコンプレックスを持ってしまう向きも多いはずだ。しかし、肝心の母語・日本語を流ちょうに喋れる日本人がどれだけいるだろうか。 英語教育の是非を巡って論議が…

ババン時評 「客引き国家」ニッポン?

カジノという“賭博場”の開帳を巡ってこんな事件が起こることは十分に予想された。カジノを中心とするリゾート施設(IR)の事業を推進する中心人物の1人、元内閣府副大臣の秋元司衆議院議員が収賄容疑で逮捕された。数年後の開業を目指す政府のIR事業に影響が…

ババン時評 もう暮らしに困らない

令和の初夢―。日本に生まれてよかった。誰も暮らしに困らない。世界を見渡しても日本ほど穏やかでいい国はない。政治は安定しているし景気の伸びも2%前後で推移している。失業率も2%以下で完全雇用に近い。 この分で行けば、国の借金1兆円も20年ほどもすれ…

ババン時評 ゴーン被告の「正義」

やはりこうなった。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の海外逃亡が、新年早々の大ニュースとなった。同被告の海外逃避を察知できなかった“辣腕弁護士”も大恥をかいたが、不法にパスポートを持ち出された地検も情けない。 ゴーン被告は、「渡航禁止」を…