2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ババン時評 「病める現代」の人づき合い

「人生相談」の名人でもある哲学者の鷲田清一さんは、人生相談のコツは相談に「答える」のではなく「乗る」ことだと言っている。相談に「乗る」ということは、「相談する人」と「回答する人」の対面的な関係ではないということだろう。言い換えれば両者は、…

ババン時評 “貧乏の悪循環”脱出法

菅首相は、国民に「自助・共助・公助」の“教え”を説いた。この教えは富裕層にではなく貧困層に向けた教えだ。つまり、自らの生活を防衛するためには、第1に自助努力をしろ、第2に共助で助け合え、第3の公助は、最後にダメなら国が面倒を見てやろうという段取…

ババン時評 日本女性は強くなったのか

近ごろ、なぜか女性の自殺者が増えているという。それで連想ゲームのように思い出したのが、私ではない!口の悪い友人が酒の席で言った、「このごろ威勢の良い説教ばあさんが増えた」というけしからん放言だ。そしてたちどころに数名の著名な女性作家名と人…

ババン時評 初夢・日本主導の太平洋連合

令和の始まりはコロナに席巻された。世界の状況も暗い。安倍前首相と違って菅首相が外交政策を語ることはあまりない。米中の間に挟まって未だに立ち位置も定まらない。米バイデン新大統領との連携もこれからだ。令和3年の年明けも明るさが見えそうにない。 …

ババン時評 教科書が教える領土問題

国と外務省が「尖閣諸島に領土権問題は存在しない」と言っているのだが、最近の中学校教科書では、その領土権問題を教えるようになっている。池上彰・佐藤優著「人生で必要な教養は中学校教科書ですべて身につく」によると、中学校教科書に、こうあるという。…

ババン時評 「電子」と「紙」の勝負

今の世の中、あれもこれもデジタル化の時代である。ペーパーもハンコも時代遅れというわけだ。デジタル庁が発足すればまずは行政事務からデジタル化が始まるだろうが、ヘタをすると「マイナンバーカード」の普及などで終わりかねない。なにしろ民間レベルで…

ババン時評 尖閣で勝手なネツを吹く中国

先に当「ババン時評」で「尖閣諸島を取りにきた中国」を取り上げた。そのあと、中国の王毅外相が来日し、茂木敏充外相との会談後の記者会見で、またあきれた発言が飛び出した。「最近、一部の正体不明の日本の漁船が釣魚島(尖閣諸島)のデリケートな海域に…

ババン時評 正直者はバカをみる?

コロナ対策で、国がいろいろな支援金をバラ撒いている。そして案の定、その支援金の不正受給が増えている。コロナで落ち込んだ観光需要を喚起するための「Go To トラベル」事業で、利用者に発行される「地域共通クーポン」を不正に受給するケースが続発した…