2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ババン時評 賜杯 貴景勝と 師 貴乃花

大相撲で、22歳の小結、貴景勝が初優勝した。まわしを取らせず素早く重い突っ張りで相手を圧倒する小気味よい相撲がフアンを魅了した。同時に、マスコミの“誘導”もあり、師 貴乃花の教えが貴景勝の口から語られ、彼の成長にとって師の教えがいかに大きかった…

ババン時評 日産ゴーン氏とガバナンス

どこから日本企業の経営姿勢がおかしくなったのか。日産自ではゴーン前会長の独裁と“所得隠し”が世界の注目を浴びている。関連の三菱自動車も含め、多くの企業で製品検査データの改ざんなどの不祥事が続く。問題はガバナンスの欠陥だろうか。 要するに、企業…

ババン時評 日産ゴーン氏の「高転び」

俗に「高転びに転ぶ」と言う。日産の前会長ゴーン氏がその例だ。得意の絶頂から見事に?転落した。「高転び」なる言葉は、織田信長を評して安国寺恵瓊が「信長は高転びに転ぶであろう」と予見したというから、古くから言われた由緒正しい?用語である。その…

ババン時評 立ち上がれ日本人

知日派で知られるマハティール・マレーシア首相は、1981年から2003年まで22年間マレーシア首相を務めて下野したが、今年5月の選挙で、自ら率いる野党連合が勝利したことから、15年ぶりに首相に返り咲いた。御年92歳。この齢で国家の指導者になった者はまずい…

ババン時評 腑に落ちる「憲法9条」に

安倍首相は、憲法改正に向けて、内閣と党の関連人事を都合よく改変した。やる気満々である。憲法学者の大半は今の自衛隊を「憲法違反」だと見る。しかしわが国は、右傾化する世界の潮流や危ない近隣諸国に取り巻かれている。自衛力を放棄して“マルはだか”の…

ババン時評 中国の呆れたバス事件

中国で、バスの乗客の高齢女性が、途中で降りたいからバスを止めろと喚いて運転手に絡んだことから運転を過ってバスが崖下に転落し、多数の死者を出すという悲惨な事故が起きた。続いて起きた別の事件では、中年男性がバス車内での喫煙を注意されたことで運…

ババン時評 “持たざる者”同士の相剋

ドイツではメルケル首相が移民政策でつまずき、党首の座を退いた。トランプ米大統領は中間選挙で上院を制し、下院では過半数に届かなかったもののなぜか“大勝利”を宣言した。米・独など民主主義のリーダー大国で、多民族化とあいまって国民の分断・分裂が深…

ババン時評 「徴用工問題」と「国家の信義」

「あの国には近代化する能力がない。朝鮮は日本に併合されるべきだ」とセオドア・ルーズベルトが言ったのは、日露戦争前の1903年である。自力でできなかったから、結局、併合して日本が近代化してあげた。大変な金を使って工業のインフラや教育のインフラを…

ババン時評 顔と心の経年変化

いかんともしがたい高齢化社会である。朝日新聞(10・30)の読者欄に、「ジタバタして人生全うしたい」という87歳翁の「声」があった。「なるようにしかならない。と言いながら結構ジタバタしている」「それでいいのかも」と言う。笑ってしまったが、見事な…

ババン時評 人間抜きの「移入労働力」?

「労働力」は機械的なパワーではない。人間の肉体に内在するパワーだ。「労働力」の受け入れ拡大は、生身の「外国人」の受け入れ拡大だ。「移民政策」の是非を性急に問うつもりはないが、それにつながる外国人労働力の流入は、近い将来、「多民政策」で日本…