ババン時評 中国は台湾の前に尖閣を盗る

先に「ババン時評 尖閣を守る戦力の抜本強化」を書いたが、それは、台湾有事はすなわち尖閣有事だからである。『自衛隊幹部が語る台湾有事』(新潮新書)は、元陸上幕僚長・岩田清文 元海上幕僚長・武居智久 ・元空自補給本部長・尾上定正 同志社大学客員教…

ババン時評 尖閣を守る戦力の抜本強化を

わが国の防衛力を5年以内に抜本強化するよう求める政府・有識者会議の報告書が発表された。報告書は、中国や北朝鮮を念頭に、「周辺国等が変則軌道や極超音速ミサイルを配備している」と指摘した上で、わが国が、自衛目的で相手のミサイル発射起点などを破壊…

ババン時評 要するに「分かる憲法9条」に

ようやく衆参院の憲法審査会がぼちぼち開かれるようになったが、自由討議とやらで論点の定まらない論議に終始している。亡くなった安倍元首相は、(自衛隊員に対して)「憲法違反かもしれないが、何かあれば命を張ってくれ」とは言えないとして、憲法9条に自衛…

ババン時評 反撃能力Vs専守防衛の呪縛

いわゆる「反撃能力」は、先制攻撃と誤解される「敵基地攻撃能力」を自民党が無難に言い換えた用語だが、どちらにしても、そもそもは1956年当時の鳩山一郎内閣が「我が国が緊急不正の侵害を受け、攻撃が行われた場合、座して死を待つべしというのが憲法の趣…

ババン時評 「習氏の共産党宣言」第1幕

中国はいよいよ一党独裁ならぬ習近平の個人独裁国家になったようだ。第20回党大会の最終日(10月22日)、マスコミ映像で流された。閉幕式の途中、胡錦涛前総書記が係員に腕をつかまれた状態で会場から出ていく動画だ。習氏の隣に座っていた胡氏が係の者に腕…

ババン時評 人生とカネの“間合い”

須臾の間の人生行路とはいえ、思えば遠くにきたもンだ。それなりにまじめに長く生きてふと気が付けば、これまで付き合ってきた仲間内に金持ちがいない。無沙汰の知人から「お変わりありませんか」と電話があったから「ハイ貧乏しております」と答えたという…

ババン時評 変節韓国 賠償要求のホンネ

韓国は不可解な国だ。簡単に変節する国だ。慰安婦問題や徴用工問題でも時代を経て変節した。つまり、1965年の日韓基本条約締結から何十年も経ってからいきなり賠償請求を言い出した。その変節の理由は植民地支配や歴史観などに基づくものではない―という新説…

ババン時評 打ちひしがれない節約生活を

10月から一気に値上げラッシュが始まる。呑兵衛さんの懐を直撃しそうなビールやハムなどをはじめ、飲食料品の値上げが6500品超に及ぶという。値上げ幅は先月9月の2.7倍の急上昇になる。値上げする側は“値上げズレ”して値上げ発表に抵抗感がなくなっていると…

ババン時評 恥さらしな国葬狂騒曲

心配された不祥事も起こらず無事に安倍氏国葬が行われたことで多くの国民が安堵した。それにしても国葬当日まで会場周辺に押しかけた国葬反対デモは、民主主義の則を超えた所業であり、死者を弔う尊厳な儀式を踏みにじる愚行だろう。中庸の精神と儀礼を重ん…

ババン時評 テレビ桟敷は旧作時代劇

古い仲間で一杯やると #テレビ時代劇 の話がよく出る。一人が、観ているのは「必殺仕事人」「剣客商売」「銭形平次」、少し前は「鬼平犯科帳」だと言ったら全員が観ていると言って大笑いになった。一人は、碁会所に行く以外は終日有線で時代劇を見ていると言…

ババン時評 落ちたら最後「我欲の深淵」

金銭欲は人間特有のやっかいな欲望で、人生を狂わす最大級の欲望だろう。格好の見本は日産の元会長カルロスゴーンのケースだろうが、収賄1億数千万円をせしめた五輪組織委の元理事・高橋治之容疑者も相当なものである。まずは紳士服大手の「AOKIホールディ…

ババン時評 喧しい「国葬」への不協和音

安倍元首相の国葬では、岸田内閣の決定と発表が拙速に過ぎたようでたちまち巷に反対の声が沸き上がった。しかし国葬の是非を問うなら、安倍晋三個人に関するイメージではなく、政治家・安倍晋三の業績をクールに評定すべきではないか。

ババン時評 ♪時の流れに身をまかせ

人はよく、「歳は取りたくないものだ」と言うが、嘆いても足を踏ん張って抵抗しても、人は時の流れに逆らえず歳をとって行く。そして死ぬ。「棺を蓋いてこと定まる」と構えるほどエラくもない身としては、「^^♪時の流れに身をまかせ」 世の移ろいを眺めなが…

ババン時評 今や「発言切取り攻撃」時代

老練政治家の小沢一郎氏が、親子ほど年の違う泉健太立民代表に説教された格好になった。小沢氏が、安倍前首相殺傷事件は「自民党の長期政権が招いた事件」だと言い、これに泉代表が「事件と長期政権などを不用意に関連付けるべきではないと注意した」とツイ…

ババン時評 ウクライナ侵攻をどうみるか

表題に借りた「ウクライナ侵攻をどうみるか」は、フランスの地政学者・ピエール・コネサ氏(73)の新聞論考(読売新聞 7・31)の見出しである。読んだ人も多いだろうが、この論稿は、特に、ソ連崩壊後における世界情勢の変遷を明快に論じていて説得力があ…

ババン時評 「専守防衛」の看板を下ろせ

ウクライナの厳しい戦いを見るにつけ、「専守防衛」の看板を掲げる日本の防衛姿勢の甘さが思いやられる。積極的な防衛戦略と防衛能力を備えた「反撃能力」を構築すべきだ。「専守防衛」の看板を下ろして時流に即した看板に書き換えるべきだ。

ババン時評 夢は故郷の山野を駆け巡る

テレビで、「なぜそこ?日本人!」と言う番組がある。最近、ある高齢男子が都会を離れて山深い故郷に帰り、一人暮らしをしている話が紹介された。関西の名門大学を出て、サラリーマン経験の後、学習塾経営で成功したのに、望郷の思い断ちがたく、塾を共同経…

ババン時評 “無思想犯”の出没する社会

「安倍(元首相)は直接の敵ではない」と言いながらその命を奪うという理不尽で許しがたい暗殺事件から間もなく1カ月となる。先に、「ババン時評 安倍氏逝く 未熟な男の凶行」を書いた(7・9)。なにしろ犯行翌日の感想だから、犯人像の分析が甘かった。当…

ババン時評 共産党の言い分を聞こう?!

日本の政党のなかで、戦前・戦後を一つの名前で通している政党は日本共産党だけだという。その共産党が、結党100周年を迎えた。志位和夫委員長が、記者会見で、共産党の100年を貫く特質は、「不屈性、自己改革、国民との共同」だと話した。つまり、社会進歩…

ババン時評 徴用工問題は厄介な置き土産

先ごろ行われた日韓外相会議(7月18日)では、最大の懸案である元徴用工問題で韓国側が「努力する」と表明したが、韓国・尹錫悦政権の支持率が低下する中で、前向きの政治判断を下して解決策を打ち出せるかどうかについては疑問視する声が強い。こうした効果…

ババン時評 人生はつかの間の戯言

人間、長生きするのも楽じゃないが、人生最後の大事業である死を乗り越えることも容易ではない。それなのに、「すべてつかの間の戯言」(のようなもの)だと言ったのは作家の佐藤愛子さん。近刊の『九十歳。何がめでたい』などもベストセラーになっているら…

ババン時評 温和政治家 藤井裕久氏逝く

元衆院議員の藤井裕久氏が、この7月10日、神奈川のご自宅で亡くなった。90歳だった。穏やかなお人柄で地元民に慕われ、テレビなどを通じてソフトな物腰と物言いで国民にも信頼され、政界では政策通で重きをなした。藤井氏は、大蔵省(現財務省)から、1977年…

ババン時評 安部氏逝く 未熟な男の凶行

テレビの第一報に、一瞬、わが目も耳も疑った。昨日(7・8)、安倍晋三元首相(67)が、奈良で参院選に向けた街頭演説中に、中年男(41)の凶弾を受けて死亡した。ニュースは、国内だけでなく世界を震撼させた。許しがたいテロ、卑劣な凶行、無法な言論封殺…

ババン時評 勝つことより負けないこと

太平洋戦争時に、知将・井上成美中将が提唱した「新軍備計画案」は、海軍主流派の大艦巨砲主義、艦隊決戦理論を批判した上での、新しい空軍、機動部隊中心の海軍再建案だったが、上層部に握りつぶされた(永井揚之助著『歴史と戦略』中公文庫)。井上は計画…

ババン時評 ロシア上空で反戦ビラを撒け?

これは笑えない笑い話だ。ロシアからリトアニア経由でロシアの飛び地・カリーニンググラード(バルト海沿岸)に物資を運ぶ鉄道に、リトアニアが規制を掛けると発表したら、ロシアが最初に抗議した言い分が国際法違反だというもの。国際法違反! ロシアがそれ…

ババン時評 「生活」を政争の具にするな

岸田首相は、記者会見(6・15)で、「断固として国民生活を守り抜く」と述べた。「断固として」立ち向かうテキは、いま、エネルギー関連から食料など生活必需品に広がっている物価値上がりである。首相は、現在の物価高は「ロシアによるもので、有事の価格高…

ババン時評 黒田総裁、値上げはノーです

日銀の黒田東彦総裁は、任期満了まで残り1年を切った。2013年3月に就任し、在任日数が歴代最長となり、任期は来年4月8日まで。就任早々からアベノミクスに肩入れする黒田総裁の金融緩和政策に、生活者の視点から異を唱えてきた当方としては、ウクライナ戦争…

ババン時評 看板倒れの新しい資本主義

直近のツイッターにこう書き込んだ。『ばばん爺ダヨ。岸田首相の新資本主義。「最初は成長と配分」トカ言っていたのに、「配分」政策がないと批判されたら「最低賃金1000円」案が出てきたヨ。これって新資本主義かネ。その上「骨太」政策を頼りにし始めた。…

ババン時評 歌は世につれ、世は歌につれ

今はあまり聞かれなくなったが、「歌は世につれ、世は歌につれ」という成句がある。若者が同世代の歌を聞いている分には、そんな感覚はないかもしれないが、後期高齢者ともなると、己の来し方と重ね、時代の流れの中で聞いた、そして歌った多くの歌の意味、…

ババン時評 揺れる、沖縄の“立ち位置”

沖縄返還50周年は、とりあえずはお祝いムードでやり過ごされた感がある。記念式典で、岸田首相は、在日米軍施設・区域の整理・統合・縮小を進めていると言い、玉城沖縄県知事は、本土復帰時の国の約束、「沖縄を平和の島とする」目標がいまだ達成されていな…