ババン時評 対岸の火事?韓国大統領選

ドイツ・ベルリン市の公有地に、韓国の元慰安婦を象徴する少女像が設置されている。この少女像は、韓国系市民団体が世界に設置しているものの1つである。ベルリン市は、1年の設置期間を設けてこの少女像の設置を許可していた。その設置許可期限が今月末で切…

ババン時評 美術史に学ぶビジネス戦略

絵画・彫刻などの美術は、基本的に描きたいように描き、造りたいように造り、それを観たい者は観たいように観るもので、ありていに言えば美術は気まぐれの所産であり、そこにビジネス戦略があろうなどとは思ってもみなかったのだが、面白い本を読んだ。西岡…

ババン時評 問われる総理大臣の人間力

なんと、自民党総裁選について書いたばかりだった(9月1日「国の大計を語らぬ総裁選」)が、突発的?な「菅首相退陣表明」(9月4日)には驚かされた。直前まで下村博文政調会長に総裁選出馬を断念させ、ライバル岸田候補の目玉戦略・党人事刷新案を拝借して…

ババン時評 非生命体化する人間?

断っておくが、この小論はパラリンピック賛歌であり、パラリンピック競技者が非生命体化するなどという話ではない。パラリンピックの競技内容は実に多彩で驚きに満ちている。そこにあるのは正に生命の躍動だ。パラリンピックは視覚障害、聴覚障害、身体障害…

ババン時評 国の大計語らぬ奇策総裁選

岸田文雄前政調会長は、自民党役員人事について、「1期1年、連続3期まで」にする党人事の刷新案を提言した。党内の不満の声が出たことについては、「疑問の声は理解できない」として、「新陳代謝のできる政党、権力の集中惰性を防ぐ党改革が必要だ」と強調し…

ババン時評 ネット依存の夫 極論ばかり

この題名は、読売「人生案内」(8・24)の「ネット依存の夫 極論ばかり」(栃木・D子)から拝借したもの。相談者は50代のパート女性。同年代の夫がネット依存になり、コロナで在宅勤務になったが極論ばかり言うので困っているという。単身赴任中の夫が、一人…

ババン時評 どこまで続く借金国家

言うまでもなく、庶民の家計も国の財政も借金ナシが望ましい。国の借金は恐れるに足らないというMMTなどの新説もあるが、国の財政も民の生計と同じで健全な生活者の常識で考えた方が良い、と先の小論、「借金国家の実用経済学」で“庶民感覚”の感想を述べた。…

ババン時評 借金国家の実用経済学

日本は世界に冠たる借金国家である。だからコロナ克服が焦眉の急ではあるが、財政立て直し計画を無視するわけにもいかない。したがって菅政権も、歴代内閣の努力を受け継いで、財政再建をまじめに考えてはいる。しかし未だに金融緩和政策一本やりで物価目標2…

ババン時評 金メダルかじりは表現の自由か

あまりに大騒ぎし過ぎるのではないか。名古屋市の河村たかし市長が、東京五輪の優勝選手の金メダルをかじったということで、ネットなどで厳しい非難を浴びている。おそらく河村氏は、市役所を訪れた東京五輪ソフトボールの後藤希友選手の金メダルを首にかけ…

ババン時評 コロナが支援する経済対策

コロナ下で国民は外出も控えて逼塞させられているのに、国の経済は回復している。回復のリード役は、世界の景気回復基調を背景として輸出を伸ばしている製造業だ。その一方で、コロナに痛打されているサービス関連業の業況悪化が景気の足を引っ張っている。…

ババン時評 成功するか中国軍人強化法

中国の習近平国家主席が「社会を挙げて軍人を尊敬せよ」と号令をかけ、将兵の地位向上のために、給与引き上げなどの待遇改善を行う新法を制定したという。目的は、軍の士気向上や優秀な人材確保だが、逆に言えば、習主席の悩みがそこにあるということだ。な…

ババン時評 「自己否定」と無常感

人間が死ぬとはどういうことか。哲学も宗教も文学でさえも永遠に解けない命題である。劇作家であり哲学者として知られた山崎正和さんが、最後の評論集『哲学漫想』を残して昨年(2020年8月)、86歳で亡くなった。業績は幅広いが、とりわけ論考を通じて人間に…

ババン時評 横綱の「勝負」と「品格」

名古屋場所で優勝した照ノ富士が見事、横綱に昇進した。伝達式で照ノ富士は「不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」と口上を述べた。「横綱の品格」が重く感じられ、先輩白鳳のようにはならないという決意にすら聞こえた。NHN大相撲中継の解説…

ババン時評 中国は必ず沖縄を狙う

戦争反対は万人の願いだ。しかし国防の必要性も否定しきれない。いま中国は武力に訴えても台湾を攻略すると高言しているが、いったん事あれば、台湾と同様に、中国が沖縄を取りにくるという見方が強まっている。しかし沖縄の米軍基地問題は迷走を繰り返して…

ババン時評 美術と創造の基本はリズム

美術や芸術などの基本はリズムだという話をしたいのだが、その前に思い出話を一つ。陸自の一佐で退職したMさんは防大出の優秀な戦闘機乗りだった。気さくな人柄で酒が好きで、現役の時はよく仲間でスナック通いをしていた。気が乗ればマイクを握って時の流行…

ババン時評 現実型次期韓国政権への期待

いま中国の若者は無気力になっていると言われるが、韓国の若者は政治を動かす原動力として注目されている。ソウル、釜山の両市長選で与党候補を惨敗に追い込んだのも若い世代だった。韓国内でもすでに文在虎大統領の動向に関心は薄く、焦点は来年の韓国大統…

ババン時評 他人の褌で相撲をとる中国

先ごろ、中国の習近平主席は、中国共産党創設100周年の式典演説で、中国が世界第2位の経済大国になったのは中国共産党の歴史的業績だとして、ますます「一党支配体制」を強化する姿勢を示した。中国は今、「共産党支配」と「経済力強化」をどちらも欠かすこ…

ババン時評 夫婦同姓婚は日本の文化

今の法律では、結婚届を出すに当たって、夫婦いずれの姓を選ぶかは二者択一で、それぞれが自分の旧姓を選択して届け出ることはできない。この夫婦別姓を認めない民法や戸籍法の規定は「両性の平等」などをうたった憲法に違反するとした、都内の男女3組による…

ババン時評 “漂流国家”韓国の行方

韓国文政権が波間を漂うように揺れている。文大統領は、残り任期1年を切ってレイムダック化しながらも、外交面では、いまだにオリ・パラ開催の日本も巻き込むなどして、米国と北朝鮮の橋渡しをしようとあがいている。内政では直近になって、元慰安婦、元徴用…

ババン時評 安保音痴・改憲忌避の立民

立憲民主党を安保オンチというのは、当たらないかもしれない。日本を取り巻く安全保障環境の悪化は立民党議員も知らないはずがない。しかし立民には強烈な改憲アレルギーがある。だから憲法改正の是非を国民に問う「国民投票法」改正の国会論議を忌避し続け…

ババン時評 運と偶然に感謝する人生

誰の人生にも、運不運が付きまとう。人生の折々に遭遇する問題を正しく判断し、適切に処理することは容易ではない。先に、当欄で「気にし過ぎるな運の良し悪し」に関して、ローゼンタール著『それはあくまで偶然です』を引用した。そこでは統計軽視の偶然論…

ババン時評 文政権の迷走と決別した判決

今回6月の、元徴用工らによる損害賠償請求を却下したソウル中央地裁判決は、ようやく文政権の迷走から決別した判決だ。つまり文大統領がシナリオを書いたといわれる2018年の韓国大法院(最高裁)による賠償命令判決を真っ向から否定する判決となった。 特に…

ババン時評 夫婦の愛情は以心伝心

これは愛情表現の欠如でもめる友人夫婦の話である。アイラブユーは挨拶代わり、体いっぱいで愛情を表現する欧米と違い、日本人、とりわけ高齢者にはこの手の表現力がない。男と違って女は、いくら歳をとっても、相手の愛情を確かめたい。愛されていたい。安…

ババン時評 どんぐり国家の背比べ

何年か前に、「〇〇の品格」という題名の「品格本」がブームになったことがある。そのはしりは浮ついた品格本とは一味も二味も違う、藤原正彦著『国家の品格』(新潮社)だ。同書の主張は、「グローバル化」という低俗な世界の均質化を拒否して日本の矜持を…

ババン時評 気にし過ぎるな運の良し悪し

コロナによる「閉塞感」は心身の健康上、実によくない。考え方がどうしても暗くなりがちだ。これでは「運」にも見放されかねない。人はよく運がいいとか悪いとか言う。どんな人格者でもまったく運の良し悪しを気にしない人はいない。宝くじを買ったりレース…

ババン時評 生かされる間、生きる

一向に衰える気配を見せない新型コロナウイルスの禍で、不条理な「死」というものについて、身近に考えさせられる今日この頃である。そんな折りに、よく手書きで長文の手紙をくれる先輩のYさんから、『最近「死」ということを考えるようになりました』という…

ババン時評 抗えぬものへの対処法

人生において、人間社会を生きていく上において、抗(あらが)い難いこと、甘んじて受容するしかないことは誰にでも起きる。強者と弱者で「勝率」に相当な開きはあるだろうが、強者といえども百戦全勝とはいかない。奢れるものは久しからず、「盛者必衰」で…

ババン時評 外国人が日本人になるまで

日本の将来にとって一番の問題は、少子化による人口減少であり、日本が“自力”で人口を増やせないとすれば、有効な解決策は移民の受け入れしか方法がないということになりそうだ。そしてその人たちにどのように日本社会や文化に溶け込んでもらうかということ…

ババン時評 マルクスの亡霊が出た

今、だいぶ売れている一書に、斎藤幸平著『人新世の「資本論」』(講談社新書)がある。表紙には当代きっての論客達の賛辞が並ぶ。本書のミソは、晩年のマルクスがたどり着いた(そして未公開だった)「脱成長コミュニズム」構想だ。それは、「協同的富」を…