ババン時評 コロナ下で平常心を保つ工夫

新型コロナウイルスの拡大下で、うつ病や自殺が確実に増えている。ゆううつな気分に襲われることは誰にでもあるが、コロナ禍の閉塞状況ではいっそう、ゆううつ感が助長される。それが進行すれば「うつ病」になり、うつ病が嵩じれば、「自殺」という最悪の手…

ババン時評 年金生活者は若者のお荷物か

昨年暮れのあるテレビ座談会で識者?の一人が終わりの一言で、高齢者の医療費負担を上げるのは当然だと言い切った。同様に、今は高齢者の年金削減も当然視されている。医療費の負担増も年金減らしも、あえて言えば、国が老人の懐に手を突っ込むような仕打ち…

ババン時評 鄧小平礼賛は習近平批判?

今、中国で、改革開放政策を進めた鄧小平を評価する記事が出回っているという。中国共産党の父と呼ばれる毛沢東によって失脚させられながら、毛の死後に復帰して実質2代目の最高指導者となった鄧小平の業績や人柄を称賛する動きは、独裁体制を固める習近平国…

ババン時評 女性の自己実現と意識改革

なにかにつけて男女格差が問題にされる世の中である。たまたま昨年の衆院選で当選した女性は45人、一昨年に閣議決定された「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」施行後初の総選挙だったのだが、なんと女性の国会議員比率が9.7%となり、わずか…

ババン時評 安易な住民投票への外人参加

地域住民がいろいろな地域の問題を解決するための、住民投票の権利を、地域に住む外国人にも与えようという自治体の例が注目されるようになった。直近では、東京都武蔵野市で、3カ月以上市内に住んでいる18歳以上の外国人に投票権を与えようという、住民投票…

ババン時評 中国共産党に新DNA注入?

中国共産党は、今年(2021年)で創立100年を迎えた。これを機に出版された一書に石川禎浩著『中国共産党、その100年』(筑摩選書)がある。著者は、中国共産党の「DNA」は第1にコミンテルンから、第2に毛沢東から受け継いでいるとする。中国共産党の歴史はダ…

ババン時評 立民の課題は憲法と共産党

野党の共闘関係で、共産党をありがたく「拝する」か、迷惑だと「排する」かということで、「拝共」か「排共」かという古い流行語?があるらしい。まさにこれは、先の衆院選で「拝共」を取った結果、議席数を減らしてしくじった立憲民主党の、今後も続く悩み…

ババン時評 医療ミスと医療界のヤミ

医療ミスを巡る患者と病院のトラブルはしばしば裁判にまで及ぶケースがある。しかし一般的に病院側は医療ミスを認めたがらず、医学知識のない患者側が医療ミスを立証することは容易ではない。そこで、医療事故を調査して再発防止に生かす目的で「医療事故調…

ババン時評 人の神経を逆なでする韓国

先ごろ韓国の金昌龍・警察庁長官が竹島に上陸(11月16日)した。これがワシントンにおける日米韓外務次官協議と日時的に重なったことで物議をかもした。この心無い?金長官、というより韓国の所業に日本が反発して、次官協議後の3者共同記者会見をボイコット…

ババン時評 いじめの元凶?デジタル端末

デジタル万能の世の中で、教育面でも小中学生のデジタル教育が急速に進んでいるが、よいことばかりではなさそうで、予期しないマイナス面が露呈されてきた。一人ずつに配られた端末を悪用したトラブルが多発しており、東京・町田市では、小学6年の女の子が、…

ババン時評 習氏個人礼賛の「歴史決議」

中国共産党の「個人崇拝禁止」の決まりは消し飛んだ。いまや習近平国家主席への個人礼賛は黙認を超えて公認となった。来年の党大会に向けていよいよ習氏の「長期政権」作戦が始まった。共産党中国の建国の父とされる毛沢東と、その次を受けて経済の改革・開…

ババン時評 「新しい資本主義」の正体

岸田首相の目玉政策にケチをつけるつもりは毛頭ない。だが気になる疑問が1つある。岸田内閣が本格始動して、打ち出した第1弾が「新資本主義実現会議」である。そこでいま1つ分からないのが、首相の提唱する、この「新しい資本主義」である。 自民党総裁選…

ババン時評 現場人間軽視の不正防止策

またまたわが国を代表する2つの大企業で、不正検査による製品出荷が露見した。1つは三菱電機の不正検査、いま1つは日立金属による検査データの改ざんである。企業のどこが緩んでいたのかたるんでいたのか、似たようなケースだがどちらも長年にわたる不正検…

ババン時評 中韓の若者層 悲観的な生活観

NHKテレビで、日本の若い女性たちが新宿・歌舞伎町の片隅にたむろして春をひさぐドキュメントを見た。戦後でもなかろうに、身を売り物にしなければ食えない世の中ではないはずだ、しかもヤクザがらみでもなく自らの意思で街角に立つとは―、などと思うのは年…

ババン時評 違いの分かる自民の安保公約

いったい公約で政党や候補者を選ぶ選挙民はどれだけいるのだろうか。衆院選を目前にして、危機感を強める自民党をはじめ各党の公約は、実に似たり寄ったりである。選挙戦は各党による給付金のばら撒き合戦の様相を強めている。しかしその財源となると、国債…

ババン時評 大相撲 仕切りの不公平

先に「ババン時評 傍若無人の白鳳が親方に」を書いたが、今回は白鳳相撲の糾弾ではなく、畏友 後藤忠紀(北海道在住)が広く世間に訴えている「大相撲 仕切りの不公平」の紹介である。彼は3場所続けて各力士の立ち合いを分析した結果、公平・公正な「仕切り…

ババン時評 真っ当な「バラマキ批判」

衆院選を目前にしたこの時期に、票目当ての財政大盤振る舞いをうたう与野党の動きに冷や水を浴びせるような「バラマキ批判」が出た。こともあろうに政府の足元、財務省のトップである矢野康治財務次官が、月刊誌「文芸春秋」11月号(10月発売)で「このまま…

ババン時評 韓国文大統領の悪あがき

岸田内閣発足に当たり、海外から多くの声が寄せられたが、韓国文在虎大統領からは、書簡で「韓日関係を未来志向的に発展させるために共に努力していこう」と言ってきたという。文大統領は、今春の「3・1独立運動」記念式典でも「韓日は未来志向的な発展にさ…

ババン時評 人生100年時代の性生活

前に「ババン時評 歳をとっても女は女?」(2019・6)を書いた。これは、高齢女性の「おもしろ話」を紹介したエッセイだが、あたまに置いた話が、60代の女性の「夫と性生活がなく切ない」と訴える、読売新聞の「人生相談」だ。娘も嫁ぎ孫もいて、夫とは円満…

ババン時評 傍若無人の白鳳が親方に

突然伝えられた横綱白鳳の引退は世間の耳目を驚かせた。日本相撲協会の審査委員会では、白鳳の年寄(間垣)襲名について、品性を欠いた荒っぽい取り口など、横綱としての目にあまる数々の問題行動が指摘された。そのあげく相撲道を順守する厳しい誓約書への…

ババン時評 抹殺された?歴史教科書

文科省に覚えのめでたくないのが教科書出版の「新しい歴史教科書をつくる会」だ。同会は1997年の発足である。設立のきっかけは、前年の中学校歴史教科書に、「従軍慰安婦」強制連行説を前提にした記述が入ったことにあった。これに憤激した人たちが結集し、…

ババン時評 お上のご意向で「教科書」訂正?

教科書出版社は、お上の意向に逆らえない。政府は今年4月に、従軍慰安婦という表現は「誤解を招く恐れがある」と閣議決定した。また朝鮮からの移入労働者についても「強制連行とひとくくりに表現するのは適切ではない」とした。寝耳の水の教科書会社は大慌て…

ババン時評 対岸の火事?韓国大統領選

ドイツ・ベルリン市の公有地に、韓国の元慰安婦を象徴する少女像が設置されている。この少女像は、韓国系市民団体が世界に設置しているものの1つである。ベルリン市は、1年の設置期間を設けてこの少女像の設置を許可していた。その設置許可期限が今月末で切…

ババン時評 美術史に学ぶビジネス戦略

絵画・彫刻などの美術は、基本的に描きたいように描き、造りたいように造り、それを観たい者は観たいように観るもので、ありていに言えば美術は気まぐれの所産であり、そこにビジネス戦略があろうなどとは思ってもみなかったのだが、面白い本を読んだ。西岡…

ババン時評 問われる総理大臣の人間力

なんと、自民党総裁選について書いたばかりだった(9月1日「国の大計を語らぬ総裁選」)が、突発的?な「菅首相退陣表明」(9月4日)には驚かされた。直前まで下村博文政調会長に総裁選出馬を断念させ、ライバル岸田候補の目玉戦略・党人事刷新案を拝借して…

ババン時評 非生命体化する人間?

断っておくが、この小論はパラリンピック賛歌であり、パラリンピック競技者が非生命体化するなどという話ではない。パラリンピックの競技内容は実に多彩で驚きに満ちている。そこにあるのは正に生命の躍動だ。パラリンピックは視覚障害、聴覚障害、身体障害…

ババン時評 国の大計語らぬ奇策総裁選

岸田文雄前政調会長は、自民党役員人事について、「1期1年、連続3期まで」にする党人事の刷新案を提言した。党内の不満の声が出たことについては、「疑問の声は理解できない」として、「新陳代謝のできる政党、権力の集中惰性を防ぐ党改革が必要だ」と強調し…

ババン時評 ネット依存の夫 極論ばかり

この題名は、読売「人生案内」(8・24)の「ネット依存の夫 極論ばかり」(栃木・D子)から拝借したもの。相談者は50代のパート女性。同年代の夫がネット依存になり、コロナで在宅勤務になったが極論ばかり言うので困っているという。単身赴任中の夫が、一人…

ババン時評 どこまで続く借金国家

言うまでもなく、庶民の家計も国の財政も借金ナシが望ましい。国の借金は恐れるに足らないというMMTなどの新説もあるが、国の財政も民の生計と同じで健全な生活者の常識で考えた方が良い、と先の小論、「借金国家の実用経済学」で“庶民感覚”の感想を述べた。…

ババン時評 借金国家の実用経済学

日本は世界に冠たる借金国家である。だからコロナ克服が焦眉の急ではあるが、財政立て直し計画を無視するわけにもいかない。したがって菅政権も、歴代内閣の努力を受け継いで、財政再建をまじめに考えてはいる。しかし未だに金融緩和政策一本やりで物価目標2…