ババン時評 中国は尖閣を盗り沖縄を狙う・下

ウイキペディアによると、ディニー玉城沖縄県知事に関するこんな報道が中国側メディアに出ているという。2023年10月19日まとめ。台湾メディアの「報導者」(中国語版)は、玉城が北京の琉球人墓地を訪れ、古来、商売や学問のために異国の地で亡くなった琉球…

ババン時評 中国は尖閣を盗り沖縄を狙う・中

前回取り上げた中国社会科学院の張海鵬氏の論文は、大要「1879年の日本における琉球合併は違憲であり、国際法に反していたと結論ずけることができる。カイロ宣言とポツダム腺癌は、最も重要な国際文書であるが、どちらも琉球が日本の国土であることを否定し…

ババン時評 中国は尖閣を盗り沖縄を狙う・上

先に「ババン時評 中国は必ず尖閣を盗りにくる」を書いた(R6/2/3)。今回はその続きである。先に、中国が尖閣諸島を中国領と明記した領海法を制定したことを書いたが、中国は沖縄についても歴史的に見て中国のものだと考えている。 これについて、ウィキペ…

ババン時評 中国は必ず尖閣を盗りにくる

中国は近年、力による現状変更を東・南シナ海で繰り返し試みている。東シナ海上空では、一方的に設定した「防空識別圏」(ADIZ)の実効的な運用を重視しているとみられ、日米との軍事的緊張がさらに高まりそうだ。そのような折りに、読売新聞社は昨年12月下…

ババン時評 「AI」は「人知」を超えるか

あたかも人間が執筆したかような自然な文章であらゆる問題に答えてくれる「生成AI」(人工知能)の発展が目覚ましい。学習した大量のデーターを駆使して、利用者の要求する作文・論文などの代筆から画像などの作成・提供までこなす。その生成AIが近い将来、…

ババン時評 繰り返す幸せ「完全なる日々」

映画、「PERFECT DAYS」(パーフェクト デイズ(2023年制作)を観た。これは日本・ドイツ合作で制作された長編映画。日本側製作陣の意向で起用されたヴィム・ヴェンダース監督(独)が役所広司を主役に迎え、東京を舞台に清掃作業員の男が送る日々を描く。第7…

ババン時評 医療過誤訴訟の厚い壁

はからずもある医療過誤訴訟に、支援する立場で深く関わる体験をした。その印象を一言で言えば世に言われていることではあるが、患者側にとって大病院の医療過誤を立証することがいかに難しいかということである。地裁から高裁へと2度の判決を得て、医療過誤…

ババン時評 崩壊する?「言葉の共有」

言葉の意味は、変わらないものでも変わってはいけないものでもないとは思うが、一過性の流行語的に簡単に変わっていいものではないだろう。新語・造語はたいてい若者層から始まるものだが、このほど発表された2022年度の文化庁による「国語に関する世論調査…

ババン時評 歴史の「たら・れば」検証を

歴史には「ああだったら」「こうすれば」という「たら・れば」話は通用しないという。しかし「たら・れば」は歴史の反省にも教訓にもなる。もし米英がロシア(旧ソ連)と中国(共産党政権)を国連安保理常任理事国に招じ入れていなかったら、国連はいまのよ…

ババン時評 有名無実化する敬老の日

何年か前に当欄で「敬老の日の“うそ寒さ”」について書いたことがある。9月18日、敬老の日が巡ってくるたびにその思いを強くするのは見当違いだろうか。俗に人生体験や知恵に学ぶべきだという意味で「亀の甲より年の功」というが、はたして今どきそういう認識…

ババン時評 恐るべし後藤新平の先見性

まずは私事だが、かれこれ20年近くもむかし、畏友K氏に30数枚の関東大震災の写真をあずかった。なんでもアマチュア写真家が撮ったり集めたりしたものだということだった。関東大震災100年を機に預け先を検討し、先ごろ公益財団法人東京都慰霊協会に納めさせ…

ババン時評 韓国の汚染水発言も汚染発言

中国も韓国も困ったお隣りさんである。先に「ババン時評 中国の汚染水発言は汚染発言」だとして、中国の言い分こそ不純で有害な“汚染発言”だと書いた。「不純」だという意味は政治的意図で科学的根拠を無視し、処理水問題を外交カードに使おうとしたことであ…

ババン時評 中国の汚染水発言こそ汚染発言

東電福島原発の処理水放出について、中国では政府から国民まで国を挙げての反対運動と嫌がらせが続いている。日本の処理水は「核汚染水」であり、海洋放出すべきではないとする中国当局の主張に踊らされて、SNS上ではまったく科学的根拠を無視した言い分やニ…

ババン時評 この世とあの世の境を覗けば

俗に、諦めの悪いことなどを「往生際が悪い」などと言うが、仏教が教える「往生際」とは正しい信仰心をもって死に臨むことであり、また閉口すること、困り果てることを「往生する」というが、仏教が教える「往生」とは極楽浄土に往って仏に生まれ変わること…

ババン時評 露中北、危険な“三角関係”

今年は、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦70年ということで、いろいろな記念行事が北朝鮮で開催されたようだ。7月27日の軍事パレードでは、金正恩総書記と並んで中露の政府代表が閲兵したという。露のプーチン大統領が送った祝電では、朝鮮戦争でソ連パイロット…

ババン時評 バレた日銀物価目標の欺瞞・2

黒田総裁の前任、白川方明総裁は緩やかな物価上昇は考えていたものの、安倍首相の2%目標には反対して辞任に追い込まれた。後を受けた黒田総裁は、「4月4日午前、コーヒー休憩後に再開した席で(読売新聞8・1)、2%の目標達成は『2年程度を念頭に置いている…

ババン時評 バレた日銀物価目標の欺瞞・1

任期の10年間をムダに過ごして去った黒田東彦前日銀総裁による物価目標政策の大ウソがバレた。このほど黒田日銀スタート当時の日銀の議事録が公表され(7・30)、マスコミが一斉に報じた。黒田金融政策は大失敗だった、大ウソだったと報じているわけではない…

ババン時評 人それぞれ「人生の主役」たれ

「どんな極悪非道の悪人も平気で演じられる役者は、人間として信じられない」と真顔で言って笑わせてくれた知人のご婦人がいる。笑った当方も遠い昔の子供の頃は、銀幕で悪役を演じる映画俳優は、本当に悪い人間だと思っていたものだ。しかし今でも「はまり…

ババン時評 極楽・地獄はこの世にある

お盆の季節だが、お盆の時期や行事は地方により、地域により、家庭により実にまちまちに行われる。大雑把にいうと関東や都市部では7月盆、関西や地方では8月盆が多いという。地方や都市でも庭のある家では迎え火・送り火を焚いて身内の死者の魂を送り迎えす…

ババン時評 マイクロソフト営業への疑問

パソコンの扱いに弱い当方ではあるが、通常は、ソフトを更新した場合などで新たに「サインイン」が必要な場合、PCを開いた最初の画面、風景写真をバックにして中央に「時刻」や当方「個人名」などが表示された画面の「パスワード記入欄」にパスワードを入力…

ババン時評 「話し方」と「聞き方」の力関係

日韓首脳会談などで評価を挙げた岸田首相だったが、通常国会が終わってみれば、拙速なLGBT法の成立などで評判が芳しくない。2021年秋の総裁就任当時は「聞く力」をアピールして、聞いたことは何でも記録していると愛用の手帳をかざしたりする姿をテレビで拝…

ババン時評 ノドにホネは徴用工問題

12年ぶりといわれる日韓首脳会談では、岸田首相と尹錫悦韓国大統領は、戦後最悪と言われる日韓関係の改善を目指した。しかし今後の見通しは甘くない。直近の世論調査によると、読売新聞社と韓国日報社による共同世論調査(5月26~28日)では、現在の日韓関係…

ババン時評 同性婚も自由・平等の権利か

先に「LGBT法よどこへ行く」を書いたばかりだが、LGBT法の先には当然のように同性婚の合法化がある。同性カップル3組6人が、同性同士の結婚を認めない今の民法と戸籍法の規定は憲法違反だとして国に損害賠償を求めた福岡地裁への訴訟で、原告主張のとおり憲…

ババン時評 LGBT法よどこへ行く

今国会で、性的少数者(LGBT)への理解増進をはかる「LGBT理解増進法」が成立した。自民・公明に維新・国民の4党の協力で成立したが、これほど評判の悪い法律も珍しいのではないか。同法の成立に際しては、衆議院に続いて参議院でも複数の自民党議員が同…

ババン時評 ふるさとで働き結婚する幸せを

迂闊にも忘れていた。岸田首相の打ち出した異次元の少子化対策はどこかおかしいと思いながら、増田寛也・元総務相(それ以前は岩手県知事で、現在は日本郵政社長)らが10年前に発表した「増田レポート」を忘れていた。レポートは少子化の要因の一つに若い女…

ババン時評 チャットGPTよどこへ行く

近時、世の中にあふれる情報やデータを自在に収集・加工して新たな情報やデータを生み出す「生成AI」と呼ばれ人工知能(AI)の功罪が論議の的になっている。その中心をなすのが、米新興企業オープンAI社が開発して昨年11月に無料公開を始めたばかりの「チャ…

ババン時評 霊魂は存在するか

5月のある日、コロナ明けで4年ぶりぐらいに開かれた菩提寺のお施餓鬼に出席した。第1部は高僧の説話を聞き、第2部は読経を拝聴した。説話はあまり抹香臭くない現世に生きる知恵についての話が中心で、いかにも禅寺らしい。読経はコロナ以前のとおり他山の僧…

ババン時評 テレビ報道の政治的公平性

理屈や言葉に最も鋭敏でなければならないはずの国会議員が、つまらない失言で世の非難を浴びるのはなぜなのだろう。直近では、立憲民主党の論客 小西洋之参院議員が、衆院憲法審査会の週1回開催が定着していることについて、「毎週開催は憲法のことなんか考…

ババン時評 「戦争回避」と「軍拡・改憲」

「戦争回避が政治の役割!」「大軍拡・改憲に反対します」という大きな活字が躍る1頁の意見広告が朝日、読売など3紙に載った(5・3)。冒頭に「現在も続くロシアのウクライナ侵攻は、他国への侵略を禁じた国連憲章に基づく国際秩序を大きく揺るがしました。…

ババン時評 不死のA I、死にゆく人間

人間レベルの文章力を誇るAI(人工知能)のチャットGPTが話題を呼んでいる。そこで小生も尋ねてみた。「人間が死ななければならない生物学的な理由を教えてください」とひねった質問をしてみたら、「人間が死ななくても生物学的な理由は、いくつかあります」…