ババン時評 高圧的な「中国肺炎」対応

中国の「新型肺炎」対応を見ても、習近平政権は相変わらず強気で高姿勢だ。「党の判断は正しく、取った措置も有効だ」と国内外に向けて言明し、国際社会に対して詫びの一言もない。さらに、不穏な国内世論に対しては警察力を投入しインターネット監視の強化…

ババン時評 大人による“少年犯罪”?

安倍首相は、かねてから考えていた少年法の改正案について、今国会に提出することを諦めたという。改正の狙いは、少年法適用の年齢を現行の20歳未満から18歳未満に引き下げることだったが、その提出を諦めた理由は、例によって、弱い者の味方・正義の味方を…

ババン時評 「他山の石」英のEU離脱

英国よどこへ行く。ついに英国は、欧州連合(EU)から離脱した(1月31日)。第2次大戦後に世界の平和維持を願って始まった欧州統合は、これまで確実に参加国の拡大を続けてきたが、ここにいたって主軸の英国が初めて加盟国から離脱するという歴史的な転機…

ババン時評 人を殺すとはどういう意味か

理不尽でやりきれない事件である。相模原市の「津久井やまゆり園」で、知能障碍者ら45人が殺傷された事件だ。いま行われている裁判員裁判で、被害者の家族らが2月5日、横浜地裁の法廷に立って植松聖被告(30)に質問を行った。質問の真意、本当に聞きたいと…

ババン時評 なぜ「寅さん」がもてるのか

あっという間に令和2年になった。いつも正月にはいい映画、できればシリアスな洋画を観たいと思っているが、今年はめぼしい作品がなかったので「寅さん」を観た(失礼)。「男はつらいよ50 お帰り寅さん」である。寅さんは嫌いではない。好きだ、というよ…

ババン時評 誰も憲法の内容など知らぬ?

テレビ(1・18)を漫然と眺めていたら、歴史ものの番組で、昭和22年の大日本帝国憲法が発布された日の国民的な祝いの模様が紹介されていた。電飾や奉祝門や提灯行列などの祝賀模様が劇画タッチの画像でも見られた。 当時この情景を実際に見たお雇い外国人で…

ババン時評 借金を拒み続けた勝海舟

日本が借金大国であることは世界中が知っている。しかしそんなものは何の問題もないというのがMMT理論(現代金融理論)で、一言で言えば、足りなければ紙幣を刷って使えばいいという安直な経済・金融理論だ。しかし書店にはまだ類書が並んでいる。論議も…

ババン時評 日本語よどこへ行く

2000年にノーベル科学賞を受賞した白川秀樹さんが、アジアで日本人のノーベル賞受賞者が多い理由について外国記者に聞かれ、「日本では日本語で書かれた教科書を使い、日本語で学んでいるからではないか」と答えた。これは先の一文「英会話できなくてけっこ…

ババン時評 英会話できなくてけっこう

今どき外国語の1つぐらいは、とりわけ英会話の基本ぐらいは身につけなければ恥ずかしい、などとコンプレックスを持ってしまう向きも多いはずだ。しかし、肝心の母語・日本語を流ちょうに喋れる日本人がどれだけいるだろうか。 英語教育の是非を巡って論議が…

ババン時評 「客引き国家」ニッポン?

カジノという“賭博場”の開帳を巡ってこんな事件が起こることは十分に予想された。カジノを中心とするリゾート施設(IR)の事業を推進する中心人物の1人、元内閣府副大臣の秋元司衆議院議員が収賄容疑で逮捕された。数年後の開業を目指す政府のIR事業に影響が…

ババン時評 もう暮らしに困らない

令和の初夢―。日本に生まれてよかった。誰も暮らしに困らない。世界を見渡しても日本ほど穏やかでいい国はない。政治は安定しているし景気の伸びも2%前後で推移している。失業率も2%以下で完全雇用に近い。 この分で行けば、国の借金1兆円も20年ほどもすれ…

ババン時評 ゴーン被告の「正義」

やはりこうなった。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の海外逃亡が、新年早々の大ニュースとなった。同被告の海外逃避を察知できなかった“辣腕弁護士”も大恥をかいたが、不法にパスポートを持ち出された地検も情けない。 ゴーン被告は、「渡航禁止」を…

ババン時評 令和の若者よ熱くなれ

新時代の令和元年は数カ月で過ぎ去り、あっという間に令和2年の春を迎える。これからの日本はどうなるのか。課題は多いが、新日本の未来を若者たちに託すしかない高齢者としては、なんとなく無気力に見える昨今の若者たちが気になっている。もちろんその思い…

ババン時評 令和の新“ひきこもりびと”

一般的に“ひきこもり”は良くないこと、好ましくない状態として否定的に認識されている。そのひきこもりが、今、中高年齢層で増えているという。世の荒波をくぐって生きてきたはずの中高年齢者がひきこもりになるというのはどういうことだろう。あるいは、中…

ババン時評 “ひきこもりびと”の生き方

このほど、元農林水産次官が、自立できずにひきこもり、暴力を振るう長男を刺殺した事件の判決が出された。懲役8年の求刑に対して6年の実刑となった。この事件は、単純で残虐な子殺し事件とは同一視できないものの、事件の根本原因は被害者が“自立”できてい…

ババン時評 読み書き嫌いな子が増えた

これは、子供ばかりとは言えないのだが、今、日本の子供たちの国語力の低下が問題になっている。近年とみに文章を読めない書けない子供たちが増えているという。読む力が落ちるということは、文章の意味を理解するだけでなく、人の話を理解する能力も低下す…

ババン時評 「なぞなぞ」日韓紛争

1)韓国は、2087年の「民主化」で、従来の法律や政策を見直す「憲法裁判所」を設置した。〈質問〉「憲法裁判所」の設置は ①正しい ②間違い ③分からない ④その他 2)憲法裁は2011年、慰安婦問題の解決に努力しない韓国政府は違憲だと判断。〈質問〉慰安婦解…

ババン時評 「倫理ロボット」がやってくる

いつの間にか日本の“タガ”が緩んで、あまりに情けない凶悪事件や金銭トラブル・人間トラブルが続く。そして今、政治・経済・教育・医学・スポーツ界から一般社会にいたるまで、あらゆる人間社会で倫理観の衰えや倫理・道徳の欠如が問題視されている。 それに…

ババン時評 今も変わらぬ中国の“本性”

“内向き米国”が、少し本来の“根性”を見せた。香港の人権侵害にノーを突きつけ「香港人権法」を成立させた。これに対して中国が「内政干渉だ」と強く抗議している。東西冷戦が終わって30年の今、米国という断トツの“ボス”が弱気になって、世界は“Gセブン”なら…

ババン時評 石ころの話

巨星墜つ、中曽根康弘元総理大臣が逝去した。おそらく戦後で1,2を争う代表的な政治家だろう。その中曽根さんとは全く関係のない「いい感じの石ころを拾いに」(宮田珠己著 中公文庫)という本が今、話題になっている。巨星の大政治家と河原の石ころでは天…

ババン時評 “韓国のトリセツ”はあるか

隣の国がよく分からないというのは情けない。日本からすれば、韓国が失効期限ぎりぎりで「Gソミア」の終了を撤回した決断は当然だ。しかしその前提として、日本が対韓輸出制限を緩める方向で、韓国との協議の再開を約束をしたとかしないとかゴネだす。これが…

ババン時評 「地政学」から「地政戦略」へ

いま地政学が流行っているらしい。書店に行くと類書が積まれている。地政学は地理と政治の関わり合いを考察する学問だが、類書を開くと、「地政学」というより「地政戦略」と言った方が、軍事力中心のパワーでせめぎ合う現実の国際情勢・国際外交の実態に近…

ババン時評 わが国「メートル法」の夜明け

高齢者ならだれでも子供のころ、家に鯨尺があったのを覚えているだろう。その鯨尺が禁止されたのは1959年(昭和34年)。これに猛反対したのが放送作家の永六輔だ。今は商用取引以外ならメートル表示並記のかたちで使えることになっているらしい。それにして…

ババン時評 「大嘗祭」のこころ

さきごろ、天皇家の重要な祭祀「大嘗祭」が厳かに行われた。NHKテレビが最初にニュースを流した時に、神道的だとの批判があるというようなコメントがあったので、オヤと思ったが、次のニュースからはそのコメントが聞かれなかった。「待った」がかかった…

ババン時評 “付け火”にも良し悪しあり

昔の火付けには物語がある。それに比べて、世界が震撼した京都アニメ放火事件は、見当違いの恨みによるあまりに深刻で劣悪な犯罪だ。物語どころか悪夢に似た惨劇で、犯人の心理に思いを寄せるべき一片の条理もない。昔から火付けの罪は重い。池波正太郎「鬼…

ババン時評 厚労省「パワハラ規制」の矛盾

このところ、続けてお役所仕事に“半畳”を入れてきた。まず、日本人の国語力が落ちてきたという文化庁による「国語調査」、続いて文科省による高校国語教科書の“再編”案、そして今回は、厚労省による“パワハラ・マニュアル”作成の話だ。3つの共通項は「言葉」…

ババン時評 「文学と論理」を分ける?

お役所の考えることはよく分からない。先に、日本人の国語力の低下を指摘する文化庁の「国語調査」の話を書いたが、今度は“親元”の文部科学省が、いま高校で使われている国語の教科書を大きく変えようとしており、その動きが注目されている。 それは、2022年…

ババン時評 深刻な?「国語力低下」

萩生田文部科学大臣は、試験場への距離や費用でハンディを背負う遠隔地の受験生に、「自分の身の丈に合わせて勝負してもらえれば」などとテレビで語って批判を浴び、謝罪に追い込まれた。大臣は、「説明不足な発言だった」「言葉足らずだった」と反省する。…

ババン時評 象徴天皇の「立ち位置」

多くの日本人が、日本文化の奥深さに接して、日本人として誇らしい気分になったのではないか。テレビ桟敷で、新天皇の「即位礼正殿の儀」をみた。荘厳・華麗な儀式に目を奪われた。新天皇の「国民の幸せと世界の平和を願う」お言葉もよかった。 ところで、戦…

ババン時評 「いじめ事件」と「閉鎖組織」

神戸の小学校教員4人による同僚いじめは驚きだ。いじめの内容は尻たたきやら激辛カレーの強要やら暴言やら、低レベル?で学校の先生がやるとは思えないやり口である。しかしそのガキレベルのいじめによって被害者が受ける痛みは、肉体的なものより精神的な痛…