2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ババン時評 抹殺された?歴史教科書

文科省に覚えのめでたくないのが教科書出版の「新しい歴史教科書をつくる会」だ。同会は1997年の発足である。設立のきっかけは、前年の中学校歴史教科書に、「従軍慰安婦」強制連行説を前提にした記述が入ったことにあった。これに憤激した人たちが結集し、…

ババン時評 お上のご意向で「教科書」訂正?

教科書出版社は、お上の意向に逆らえない。政府は今年4月に、従軍慰安婦という表現は「誤解を招く恐れがある」と閣議決定した。また朝鮮からの移入労働者についても「強制連行とひとくくりに表現するのは適切ではない」とした。寝耳の水の教科書会社は大慌て…

ババン時評 対岸の火事?韓国大統領選

ドイツ・ベルリン市の公有地に、韓国の元慰安婦を象徴する少女像が設置されている。この少女像は、韓国系市民団体が世界に設置しているものの1つである。ベルリン市は、1年の設置期間を設けてこの少女像の設置を許可していた。その設置許可期限が今月末で切…

ババン時評 美術史に学ぶビジネス戦略

絵画・彫刻などの美術は、基本的に描きたいように描き、造りたいように造り、それを観たい者は観たいように観るもので、ありていに言えば美術は気まぐれの所産であり、そこにビジネス戦略があろうなどとは思ってもみなかったのだが、面白い本を読んだ。西岡…

ババン時評 問われる総理大臣の人間力

なんと、自民党総裁選について書いたばかりだった(9月1日「国の大計を語らぬ総裁選」)が、突発的?な「菅首相退陣表明」(9月4日)には驚かされた。直前まで下村博文政調会長に総裁選出馬を断念させ、ライバル岸田候補の目玉戦略・党人事刷新案を拝借して…

ババン時評 非生命体化する人間?

断っておくが、この小論はパラリンピック賛歌であり、パラリンピック競技者が非生命体化するなどという話ではない。パラリンピックの競技内容は実に多彩で驚きに満ちている。そこにあるのは正に生命の躍動だ。パラリンピックは視覚障害、聴覚障害、身体障害…

ババン時評 国の大計語らぬ奇策総裁選

岸田文雄前政調会長は、自民党役員人事について、「1期1年、連続3期まで」にする党人事の刷新案を提言した。党内の不満の声が出たことについては、「疑問の声は理解できない」として、「新陳代謝のできる政党、権力の集中惰性を防ぐ党改革が必要だ」と強調し…