ババン時評 困った隣国に囲まれる日本

いつまでも拉致被害者を返さない「人さらい国家 北朝鮮」、いつまでも日本に謝罪を要求する「謝れ!国家 韓国」、南シナ海の島々をオレの島だと囲い込む「シマ取り国家 中國」、困った隣人国家に囲まれた「お行儀国家 日本」はどうなる?。

今年も、こうした国々に囲まれて、日本にとっては多難な年になりそうだ。「アジアの一員」を自認し、良き隣人として平和に付き合おうとする日本に対して、彼らには、どうも折り合いをつけようとする気がないように見える。

北朝鮮は、拉致被害者の存在をほぼ認めながらも、調査すると言い、帰す素振りも見せない。約束しても守らない国であることは非核化問題でも立証済みだ。核を手放す気はない。トランプ米大統領文在寅韓国大統領もだまされかけている。

韓国も困った国だ。直近では、韓国軍艦艇による日本の海上自衛隊機に対するレーダー照射問題が起きた。日本の抗議に韓国が逆キレした。照射の有無を横において、日本が当時の映像を公開したことがけしからんと謝罪を要求。その映像を使って世界に逆宣伝。コトを荒立てず、お互い気を付けようという話にはならなかったのか。

慰安婦や徴用工問題などで、過去何度となく政治的決着をしても、政権が変わるたびに約束を反故にして、あらたな謝罪を要求してくる。日本では、異例の政権?だった自社さ連合政権時の村山首相が言った韓国への謝罪談話でさえ、保守本流内閣の今日でも、未だに日本の公式発言として謝罪のたびに準用している。

中国は、昨年、日本の沖ノ鳥島の領海内に侵入して海洋調査をした。日本の抗議を受けて中国は、なんと沖ノ鳥島は島でも何でもないただの岩礁だと言った。その中国は、これまで他国も領有権を主張する南シナ海の島や岩礁にコンクリート施設を作って中国の領有権を主張しているのだ。その中国が、わが身の反省もなく、日本国の東京都に属する沖ノ鳥島を島ではない、ただの岩礁だと決めつける態度はいかがなものか。

そうした困った隣人国家に囲まれて、なんとか穏やかな関係を保とうともがいているのがわが国、「お行儀国家 日本」だ。ああじれったい。(2019・1・9 山崎義雄)